
・「広告ブロックをやめて」と表示され、サイトが閲覧できない
・なぜ広告表示を求めるのか、その理由と仕組みを知りたい
・広告は邪魔だけど、ブロックし続けるのは少し申し訳ない
こんな風に感じていませんか?
快適なブラウジングのために広告ブロックは手放せないのに、いざコンテンツが見れなくなるとストレスが溜まりますよね。
「無料で情報を見せてもらっている手前、少し申し訳ないな…」という気持ち、よくわかります。
実はその悩み、サイト運営の仕組みを正しく理解し、あなたに合った“賢い付き合い方”を見つけるだけで、スッキリ解消できるんです。
この記事では、単なる感情論ではなく、広告収入の具体的な仕組みや、広告ブロックがサイト運営に与えるリアルな影響について徹底解説。
この記事を最後まで読めば、「広告ブロックをやめて」と言われる理由にきっと納得できるはずです。
その上で、Braveブラウザなどを活用してサイト運営者を応援し、自分は広告のストレスから解放される。そんなWin-Winな未来を手に入れましょう。
なぜ「広告ブロックをやめてください」と表示されるの?


ウェブサイトを見ていると、「広告ブロックをやめてください」と表示されることがありますよね。
これは、サイトの運営が広告収入によって支えられているからです。



実は、多くのサイトがこの収益で成り立っているのです。
多くのウェブサイトは広告収入で運営されている
普段私たちが無料で利用しているブログやニュースサイト、情報サイトの多くは、広告を掲載することで収益を得ています。
サイト運営には、サーバー維持費やドメイン代、コンテンツ作成の人件費など、様々なコストがかかるものです。
これらの費用を広告収入で賄うことで、私たちは無料で有益な情報にアクセスできるのです。



広告収入の仕組みにはどんな種類があるの?



広告がクリックされると報酬が発生する「クリック報酬型広告」や、表示されるだけで収益になる「インプレッション報酬型広告」が一般的だね。


広告ブロックがサイト運営者に与える影響
広告ブロックツールを使うと、ウェブサイト上の広告は表示されなくなります。
しかし、それによってサイト運営者は、本来得られるはずだった広告収入を失ってしまいます。



損失の大きさは、地域や媒体によって大きく異なります。
世界全体で見た場合、その割合は1桁台から10%強にのぼるという推計もあります。
収益が減少するとサイトの維持が困難になり、コンテンツの更新が滞るかもしれません。



最悪の場合、サイトが閉鎖に追い込まれる可能性も。
これは、私たちが質の高い情報を無料で得られなくなることにも繋がります。
つまり「広告ブロックをやめてください」というメッセージは、サイト運営を続けるための切実な訴えなのです。
広告ブロックは違法か?


まず、現在の日本の法律において、広告ブロックの使用自体は違法ではありません。



しかし、その合法性については世界中で議論が続いているのが現状です。
特に注目されているのが、ドイツでの裁判例でしょう。
ドイツの大手出版社が、広告ブロックツール「Adblock Plus」の開発会社を相手取り、長年にわたって訴訟を続けているのです。
当初、出版社側は競争法違反を主張しましたが、2018年にドイツの連邦最高裁判所はこれを退けました。



「広告を表示するかはユーザーの自由だ」として、広告ブロックは合法と判断されたんだ。
しかし、その後も出版社側は「広告ブロックはウェブサイトのコードを不正に改変するもので、著作権侵害にあたる」と主張を変えて争いを継続。
この主張も一度は退けられたものの、2025年8月、事態は大きく動きます。
ドイツ連邦最高裁判所がこれまでの判決を覆し、高等裁判所での再審理を命じたのです。



結末に注目ね。
広告をブロックする方法


ウェブサイトの広告をブロックするには、いくつかの方法があります。
簡単な設定から、より強力なツールを利用する方法まで、自分に合ったものを選びましょう。
ブラウザの設定
多くのブラウザには、標準でポップアップ広告などをブロックする機能が備わっています。
パソコン(Google Chrome)
Chromeの設定メニューから「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「ポップアップとリダイレクト」と進み、「許可しない」を選択します。


スマートフォン(Safari)
「設定」アプリから「アプリ」→「Safari」を選び、「ポップアップブロック」をオンにします。


スマートフォン(Google Chrome)
Chromeアプリの「設定」から「コンテンツの設定」→「ポップアップのブロック」をオンにします。





これらの設定は手軽ですが、ブロックできる広告の種類には限りがあります。
アプリ、ツールを利用して、より強力に広告ブロック
より広範囲の広告を強力にブロックしたい場合は、専用のアプリやブラウザの拡張機能を利用するのが効果的です。
代表的なものには以下のようなツールがあります。
名前 | 対応範囲 | 主な機能・特徴 | プラットフォーム | 料金 | 評価ポイント |
---|---|---|---|---|---|
Brave | 内蔵ブラウザ全体 | 標準で広告/トラッカー遮断+広告視聴で仮想通貨BATが貯まる | iOS/Android/Win/Mac | 無料 | BAT獲得×高速表示 |
AdGuard | Safari/Chrome/他、DNS、アプリ内も対応 | 高度な広告/追跡/悪質サイト遮断。無料はSafariのみ、有料は全機能利用可 | iOS/Android/Win/Mac | 無料(Safari拡張)/有料(月額2.49ドル〜) | 多機能・広範囲 |
AdBlock Pro | Safari/YouTubeなど | 動画/コメント/アダルト広告遮断。無料は基本遮断、有料で自動同期等追加 | iOS/Apple | 無料/有料(年間9.99ドル) | 動画対応/手軽導入 |
AdBlock | 主要ブラウザ/SNS | 広告/ポップアップ遮断、カスタムフィルター。無料で主要機能利用可 | iOS/Android/PC各種 | 無料 | シンプル設定 |
Adblock Plus | Safari/主要ブラウザ | バナー/ストリーミング/マルウェア遮断、許可リスト対応。全機能無料 | iOS/Android/PC各種 | 無料 | 世界的な実績 |
AdGuard Pro | Safari/アプリ/マルウェア/親制御 | DNS選択・親制御・アプリ広告遮断。無料なし。有料のみ多機能 | iOS | 有料 (月額2.49ドル〜) | DNS制御・子供対応 |
AdLock | 動画/バナー/ポップアップ/他 | 動画・音声広告/柔軟ブロック。全機能有料 | Win/macOS/Android/iOS | 有料(月額1.05ドル〜) | 動画×総合力 |
1Blocker | Safari/Apple特化 | トラッカー/ペアレンタル制御。無料で基本遮断、有料でカスタムルール追加 | iOS/Mac | 無料/有料(年間14.99ドル〜) | iOS特化カスタム性 |



これだけ種類があると、どれを選べばいいか迷ってしまう。



総合的に見て特に推奨できるのは、高速で安全なブラウザ「Brave」
一方で、利用実績と知名度で選ぶなら「Adblock(Adblock Plus)」をおすすめするよ。
Braveの使い方


ここでは、数ある広告ブロックアプリの中でも特におすすめの「Brave」を詳しくご紹介します。
Braveは、広告ブロックを標準搭載した次世代ブラウザ。



単に広告を消すだけでなく、ユーザーに新しい体験を提供してくれます。
最大の特徴は、プライバシーを守りつつ、仮想通貨「BAT(Basic Attention Token)」を貯められることでしょう。
不要な広告やトラッカーを自動でブロックするため、ページの読み込みが非常に高速です。



データ通信量の節約につながるのも嬉しいポイントだね。
さらに、「Brave Rewards」という仕組みを有効にすると、プライバシーに配慮したBrave独自の広告が表示されるようになります。
ユーザーは、この広告を見ることで報酬として仮想通貨BATを受け取れます。



広告は通知のような形で表示されるため、ブラウジングの邪魔になることはありません。
貯まったBATは、提携している仮想通貨取引所の口座(日本ではbitFlyerが対応)を通じて日本円に換金できます。
また、応援したいウェブサイトやクリエイターにチップとして送ることも可能です。
Braveの詳しい初期設定や使い方については、こちらの記事で詳しく解説してるので参考にしてください。


特定のサイトだけ広告表示を許可する


広告ブロックは便利な一方、応援したいサイトもあるでしょう。
また、広告を非表示にするとコンテンツが正常に利用できなくなるケースも。



そんな時は、特定のサイトだけ広告表示を許可する設定ができます。
【理由】優良サイトの運営が成り立たない
前述の通り、多くのウェブサイトは広告収入によって支えられています。
いつも参考にしているサイトや、楽しませてくれるブログなど、「このサイトを応援したい」と感じる場所が、あるのではないでしょうか。
もし全ての広告をブロックしてしまうと、そうした優良なサイトまで収益を得られません。



結果として、運営が立ち行かなくなる可能性も。
サイト運営者への感謝や応援の気持ちを示すためにも、特定のサイトでは広告を許可する。
その選択が、インターネット全体の生態系を支える上で非常に重要なのです。
Braveで特定サイトの広告表示を許可する方法
Braveブラウザでは、サイトごとに簡単に広告ブロック機能(Brave Shields)のオン・オフを切り替えることができます。
「Brave Shields」は、アドレスバー右側のライオンマークで確認できます。
ここをタップすると、そのページでブロックした広告や追跡プログラムの数がわかります。





デフォルトは「オン」になっていて広告ブロックされている状態です。
広告表示を許可する場合は、そのサイトを開いた状態でライオンマークをタップ。
出てきた画面の一番上にあるスイッチをオフにすれば、そのサイトだけ広告ブロックを一時的に停止できます。


他のツールで特定サイトの広告表示を許可する方法
AdBlock Plusなど、その他の広告ブロックツールにも、特定のサイトをホワイトリストに登録し、広告表示を許可する機能があります。
多くの場合、ブラウザのツールバーにある拡張機能のアイコンから「このサイトでは無効にする」といった項目を選択すれば設定は完了です。



詳しい手順については、各ツールの公式サイトやヘルプで確認してみてください。
広告ブロックに関するよくある質問


まとめ
- 多くのウェブサイトは広告収入で無料提供されている
- 広告ブロックによりサイト運営者の収益が大幅に減少する可能性がある
- 広告ブロックは現在の日本では違法ではないが、国際的に議論が続いている
- 広告ブロックツールは便利だが、優良なサイトでは広告を許可することも重要
- おすすめの広告ブロックツールは「Brave」と「Adblock Plus」
- 広告ブロックで表示不具合が出ることもあるため、適切な設定が必要
広告ブロックは、ユーザーにとって快適な閲覧体験を提供する一方で、サイト運営者にとっては収益に直結する重要な問題です。
インターネットの健全なエコシステムを守るためにも、応援したいサイトには広告表示を許可するなど、バランスの取れた利用を心がけましょう。



快適なブラウジングとプライバシー保護を両立したい方には「Brave」がおすすめです。