
・パソコンとスマホでブックマークが同期されない
・同期設定のやり方が複雑で分かりにくい
・パスワードを同期する際のセキュリティが不安
Braveを複数のデバイスで使い始めたものの、データがバラバラで不便に感じていませんか?
せっかくの高速ブラウザも、デバイス間の連携が取れていないと魅力が半減してしまいますよね。
でも、ご安心ください。Braveの同期機能は、一度設定すればブラウジング体験を劇的に向上させる、非常に安全な仕組みです。
この記事では、「パソコンとスマホ」「パソコン同士」のパターン別に設定手順を徹底解説。
20枚以上の図解で、誰でも簡単に設定できるようになっています。
さらに、「QRコードが読み取れない」といった初心者がつまずきがちなトラブルも網羅。
原因と対処法を解説しているので、迷わず設定を進められます。
この記事を読み終える頃には、あなたのデバイスは完全に連携しているでしょう。
「自宅のパソコンで気になった記事をブックマークし、通勤の電車でスマホから読む」そんなストレスフリーな毎日が始まります。
さあ、デバイスの違いを意識しない、最高のBrave環境を手に入れましょう。
Braveの同期(Brave Sync)とは?


Braveの同期機能(Brave Sync)は、複数のデバイス間でブラウザデータを統一します。
パソコンやスマホなど、どの端末からでも同じ環境でBraveを利用できます。



例えば、自宅のパソコンでブックマークしたサイトを、移動中にスマホで確認できます。



この機能を活用すれば、デバイスごとに設定し直す手間が省けます。
どこにいても、いつもと同じ環境でブラウジングを楽しめますよ。
同期で何ができる?デバイス間で共有可能なデータ一覧
Braveの同期機能を使えば、ブラウジングに関わる様々なデータを複数のデバイス間で共有できます。
これにより、どのデバイスからアクセスしても、普段使い慣れた環境を再現できるでしょう。
具体的に同期できる主なデータは、次の通りです。
- ブックマーク: お気に入りサイトの共有
- パスワード: ログイン情報やパスワードの同期
- 閲覧履歴: デバイス間の閲覧履歴の共有
- 設定: テーマやカスタマイズ情報の統一
- 開いているタブ: デバイス間で開いているタブの共有
- 拡張機能: インストールした拡張機能の同期
- 自動入力データ: 住所や氏名などの入力情報を共有



注意点として、OSによって同期できる項目が異なる場合があります。
例えばiOSではブックマーク/履歴/パスワード/開いているタブの同期に対応しています。(バージョンにより表示や挙動が異なる場合あり)
Brave同期の仕組みと安全性について
Braveの同期は、プライバシーを最優先に考えて設計されており、非常に安全な仕組みです。
一般的なブラウザ同期は、Googleなどのアカウントを通じてサーバーにデータを保存します。
一方、Braveは全く異なるアプローチを採用しました。



まず、同期したいデバイスの1台で「同期チェーン」というグループを作ります。
そして、そのチェーンに他のデバイスを追加していくことで、データが共有される仕組みです。
特筆すべきは、同期されるデータがすべてあなたのデバイス上で暗号化される点でしょう。
その暗号化を解除する鍵はあなた自身しか持てません。
この「エンドツーエンド暗号化」という技術のおかげで、データはBrave社のサーバーを経由する際も安全です。



第三者はもちろん、Brave社でさえもあなたのデータにアクセスすることは不可能です。
このようにBrave Syncは、アカウント作成を不要とし、プライバシーを固く守りながら安全なデータ共有を実現しています。
【図解】Braveブラウザの同期設定方法


ここからは、実際にBraveブラウザで同期を設定する手順を解説します。



初めての方でも分かりやすいように、「パソコンとスマホ」「パソコン同士」の2パターンに分けて見ていきましょう。
事前準備:同期したいデバイスを用意
同期を始める前に、以下の準備をお願いします。
- 同期したいデバイス
パソコンやスマホなど、同期する端末をすべて手元に用意してください。 - 最新版のBraveブラウザ
各デバイスのBraveが最新版か確認しましょう。バージョンが古いと同期がうまくいかないことがあるため、事前にアップデートしておくとスムーズです。
準備が整ったら、さっそく同期設定に進みます。
パソコンとスマホ(iPhone/Android)を同期する手順
ここでは、主に利用するパソコンを起点として、スマホを同期チェーンに追加する手順を説明します。



まずは、パソコンで同期チェーンを作成します。


左側の「同期」メニューより、「同期機能を利用開始」をクリックします。


「新たな同期チェーンを開始する」ボタンをクリックします。


今回はスマホと同期させるので「スマホ/タブレット」を選択します。


同期するためのQRコードが表示されます。





次にスマホでQRコードを読み取り同期させます。
次に、スマホのBraveアプリを開き設定メニューより「すべての設定」をタップします。




パソコン側の作業で同期コードは取得できているので、「既に同期コードを持っている」を選択してください。


カメラが起動するのでパソコンに表示されているQRコードを読み取ります。


同期したい情報を選択して「完了」をタップします。





以上で操作は完了です。
これでパソコンとスマホのBraveで管理してるデータが同期されます。
パソコン同士を同期する手順
次に、メインとサブのパソコン同士を同期する手順を解説します。
基本的な流れはパソコンとスマホの場合と同じです。



まずは、メインとなる1台目のパソコンで同期チェーンを作成します。


左側の「同期」メニューより、「同期機能を利用開始」をクリックします。


「新たな同期チェーンを開始する」ボタンをクリックします。


今回はもう一台のパソコンと同期させるので「パソコン」を選択します。


画面に24個(または25個)の単語で構成される「同期コード」が表示されます。このコードをコピーするか、メモしておきましょう。





次にもう一台のパソコンで同期コードを入力し同期させます。
もう一台のパソコンでBraveの設定メニューを開きます。


左側の「同期」メニューより、「同期機能を利用開始」をクリックします。


メインのパソコン側の作業で同期コードは取得できているので、「既に同期コードを持っています」を選択してください。


入力欄が表示されるので、1台目のパソコンで表示された25個の単語からなる同期コードを正確に入力し、「確認」をクリックします。


同期したい情報を選択して「完了」をクリックします。





以上で操作は完了です。
コードが正しく認証されると、2台のパソコンの同期が始まります。1台目のパソコンの同期設定画面に、2台目のパソコン名が表示されていれば成功です。
3台以上のデバイスを同期チェーンに追加する方法
3台以上のデバイスを同期したい場合も、手順は非常に簡単です。


左側の「同期」メニューより、「同期済みのデバイスを管理」をクリックします。


「新たなデバイスを追加」ボタンをクリックします。


追加したいデバイスの種類(スマホかパソコンか)を選択します。


QRコードまたは同期コードが表示されます。
あとは、新しく追加したい3台目のデバイスで、これまで説明した手順と同様にコードを読み取るか入力すれば、同じ同期チェーンに追加できます。
Braveの同期がうまくいかない時の原因と対処法


便利なBraveの同期機能ですが、時には「うまく同期できない」といったトラブルが起こることも。
そこで、よくある問題の原因と具体的な対処法をケース別に見ていきましょう。
QRコードが読み取れない・表示されない
同期設定の最初のステップでつまずきやすいのが、QRコードや同期コードの問題です。
考えられる原因と対処法を以下にまとめました。
カメラの不具合や暗い場所でのスキャン
スマホのカメラに問題があったり、周囲が暗すぎたりするとQRコードをうまく認識できません。



明るい場所で再度試すか、カメラアプリが正常に動作するか確認してみましょう。
QRコードがうまく表示されない
パソコン側のネットワーク接続が不安定だと、QRコードが正しく生成されない場合があります。



一度ページを更新するか、ブラウザを再起動してみてください。
手動入力に切り替える
どうしてもQRコードを読み取れない場合は、手動入力に切り替える方法が有効です。



QRコード画面の「代わりにコードワードを表示」などを選び、表示された単語のコードを入力しましょう。
すでに同期チェーンが作成されている
各デバイスで個別に「新たな同期チェーンを開始」すると、それぞれ別のグループが作られてしまいます。



必ず1台のデバイスでチェーンを作成し、他のデバイスは「同期コードを持っています」から参加するようにしてください。
一部のデータ(ブックマークなど)しか同期されない
同期は完了したはずなのに、ブックマークは共有されるがパスワードや履歴が反映されない、といったケースです。
考えられる原因と対処法は以下の通りです。
同期するデータ項目が選択されていない
Braveの同期設定では、同期するデータを個別に選べます。
設定画面の「データの設定」などを確認し、同期したい項目が両方のデバイスでオンになっているかチェックしましょう。



初期設定では一部しかオンになっていない場合もあるので注意が必要です。
Braveのバージョンが異なる
デバイス間でBraveのバージョンが大きく異なると、同期がうまくいかないことがあります。



すべてのデバイスでBraveを最新版にアップデートしてから、再度試してみてください。
OSによる機能制限
特にiOS(iPhone/iPad)の場合、仕様によって同期できるデータがブックマークや履歴などに限定されることがあります。



これはBrave側の問題ではないため、今後のアップデートでの対応を待つしかありません。
同期の反映が遅い
ブックマークを追加したのに、他のデバイスにすぐ反映されないケースです。
考えられる原因と対処法は以下の通りです。
ネットワーク接続の問題
同期には安定したインターネット接続が欠かせません。
Wi-Fiの電波が弱い、通信速度が制限されているといった環境では、同期に時間がかかることがあります。



安定したネットワーク環境でしばらく待ってみましょう。
同期するデータ量が多い
初めて同期する場合や、大量のブックマークや履歴があると、すべてのデータが反映されるまでに時間がかかることがあります。
ブラウザの再起動
同期が滞っていると感じたら、両方のデバイスでBraveを再起動するのも有効です。



一度完全に終了させてから立ち上げ直すと、同期が再開されるかもしれません。
よくある質問(FAQ)


Braveのインストール方法や使い方についてはデバイスごとに、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。






まとめ
- 複数のデバイス間でブックマークや履歴、パスワードなどのデータを同期できる
- エンドツーエンド暗号化により、第三者やBrave社もデータにアクセスできない高い安全性
- アカウント不要で、同期コードやQRコードを使って簡単に設定可能
- スマホ・パソコンなど異なる端末間でも同じ操作で追加でき、3台以上のデバイスも対応
Braveの同期機能は、日常的に複数端末を使い分ける人にとって非常に便利な機能です。
安全性を保ちつつ、設定も簡単なので、ぜひ活用して快適なブラウジング環境を整えてみてください。



まだBraveを使っていない方は、無料でインストールして、同期機能を試してみましょう!
